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☆坂出の塩づくり
 瀬戸内地方は、少雨という塩作りに適した気候で古くから塩づくりが盛んで、香川県も沿岸各地の遺跡からは、弥生・古墳時代の製塩土器が出土するなど、塩作りの跡を見ることができます。
 そして、奈良時代から江戸時代へと時代が移り変わっていく中で、製塩方法が進歩するなか、久米栄左衛門(通賢)という塩作りの天才が現れました。

 栄左衛門は、安永9(1780)年、現在の東かがわ市引田町で生まれ、27歳で高松藩の測量方となり、坂出の海岸が塩作りに適していると考え、文政7(1824)年に塩田の開墾を計画、3年半の歳月と多くの人手により、現坂出市街北部に広大な「入浜式塩田」を完成させました。
この塩田は技術的にも優れていたため「久米式塩田」と呼ばれ、その後の塩田開発のモデルとなりました。

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